公開: 2021年12月18日
更新: 2021年12月18日
米国社会では、1970年代から、コンピュータ科学を専攻する人材にとのような知識を教育すべきかの議論が進められ、「コンピュータ科学カリキュラム」としてまとめられてきている。これは、コンピュータ科学を教える大学の学部学科で、どのような科目を教えなければならないかを決めたものである。
その内容は、基礎的な知識として、数学系の科目、倫理哲学系の科目、コンピュータの基礎知識を教える科目などと、専門的な知識として、基本ソフトウェアの機能と構造、ソフトウェア工学、データベース、コンピュータ通信、言語処理、図形処理、分散コンピューティングなどが指定されている。
IT系の人材を必要とする企業では、これらの標準カリキュラムに指定された科目の中から、想定している人材が学んでいなければならない科目を選び出し、その募集要項に記載しなければならない。
大場 充著、「グローバルコラボレーション」、日科技連出版(1999)